伏木港第2集  (1) スライド一覧へ戻る 前のページへ 次のページへ
1)第二部 日本海の港
ー伏木港の貿易についてー

灯台で歌をうたっていたら、水平線のずっと向こうにうすく煙が見えた。
昭利君が「先生、あの船来るまで、ここにおろうや」といった。
僕たちは、また歌を続けた。
二十分程たつと、船はもううんと大きくなった。
近くなると、”ぼうーぼうー”と汽笛を鳴らしてものすごく速くなった。
敬子さんが
「あの船何つんどろうかあ」といった。
「石炭や」「たいていまた石炭や」とみんながいった。
先生も
「うん、また、北海道から石炭積んできたのかもしれないね」といった。