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23 昭和二十七年十月四日 マンモスの若林さんに、起重機の上にのせてもらった。 起重機の上でずっと港を見わたした。 石炭山からうねうね続いている向こうに、うめたてが広がっている。 防波堤が何とこわれたいることだろう。 映画でみた朝鮮の戦場のように。 セメントの岩がメチャメチャにこわれている。 若林さんに聞くと、あれは、戦争中、機雷で大分やられて、ジェーン台風やキジヤ台風などでまたあのようになったのだそうだ。 台風も機雷ももうごめんだ。 長いことかかって、やっとやっとできあがった港がみんないっしょになって力をあわせて作っただいじなだいじな港が、ただめちゃめちゃにこわされていくんだ。 (註)昭和二十七年撮影、現在台風十三号などでもっとこわされている。 |