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11 (ゆっくりと11コマへ進める) 今日は図書室へいって、町の人たちがいよいよ港を建設しようといってはりきっている頃のことを勉強した。 先生は、「そら、これはね、明治三十年十二月と書いてありますよ、藤井さんを中心として港をつくる同盟をつくった、そのメモです。 さんせいしてくれる人がほらこんなに集まったんですよ。」 先生は、すみで書いたぼろぼろのちょうめんをだしてこられた。 あとでみんなで読んでみたけど知らない人ばかりだった。 でも、「あわたきちざえもん殿」というと、 みんなは「けい子さんのうちのがけ」といった。 けい子さんはだまって笑っていた。 藤井能三さんの方へくると、 「十二月十三日、藤井能三、風邪のため欠席」とかいてあった。 幸則さんに「十二月で寒いのに一生けんめい仕事をして、風邪ひいたがやろうね」 といった。 幸則さんは「うん」といった。 わたしはこう思った。 こんな仕事は藤井さん一人だけでは、もうできない。町の人みんな一緒にやってくれたからできたんだ。と思った。 それをまた、よう子さんにいったら、よう子さんも「うんそうやねえ」「そうやねえ」といった。 |