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小高い丘にのぼると青々とした、たんぼの中を美しく流れている小矢部川がよくみえるのです。
「ごらん、あの川はずっと、ずっと昔から流れているんだね」
「うん、そうだ。昔の人たちも、この川にそった町や村に住んでいたんだ。そしてね、あの川を、チョンマゲゆった船頭さんが静かにろを漕いで川上から伏木へおりてくる。どんな人のせていたかなあ。」
「商人、役人、お百姓さん、それに遠くから来た旅人や、との様ものっていたかもしれないね」
「うん、昔は今みたいに道も少ないし、鉄道もなかったから今よりもっともっと川など利用していたかも知れないね。それからそんな船、どんな荷物つんでいたかなあ」
「ああ、米だ、ほら川に沿ってあんなにずっと、たんぼがひろがっているんだもの」
「うん、米もね、でも、その頃、港があったかしら」
「そうだ、チョンマゲの頃、港があったかなあ。川があるんだもの、小さい船着場ぐらいはあったかも知れないね」


(註)
撮影は伏木地区城光寺丘陵より